僕は「メモ魔」と会社の人から良く言われます。
「メモを書く時間が勿体ないよ」という人もいるのですが、僕は行動力がもともと低い人間なので、メモを書かないとどうしても行動に移せないことがあるのです。
メモを書くことと行動力が一体どんな関係があるねんと思うかもしれませんが、
実は深い関係があります。
目標を達成するためには、一歩踏み出すことが大切ですが、中には一歩踏み出すことすらできない、行動力の低い人もいます。
実際に「あれをやりたいなあ」と頭に浮かんでも、
「よしやるか!」と立ち上がれる人は少ないと思います。
「あれをやりたいなあ」と思うだけで終わってしまう人が多いと思います。
僕もその一人でした。
一歩踏み出すのって結構エネルギーが必要なんです。
なかなかその重い足を動かす気になれませんよね?
じゃあ腕一本は動かせますか?
じゃあ指2~3本はどうでしょうか?
それなら誰だって動かせますよね?
指3本で何ができるのかというと、
スマフォに文字を打ち込むこともできますし、
ペンを持って紙にメモすることもできますよね?
つまり、目標行動の最小単位ってメモをすることなんです。
目標を達成するために、イスから立ち上がって一歩踏み出すよりも、
やりたいと思ったことをメモすることが本当の目標への最初の一歩なんです。
僕がメモ魔である理由がそこにあります。
行動力が低いからこそ最初からエネルギーを大きく消費する行動ができません。
だからこそ、エネルギー消費が最も少ない「メモする」という行動をするんです。
ここで心理学用語を持ってきますが、「スモールステップの原理」というのがあります。
「ほんの小さな一歩(スモールステップ)を繰り返すことで、大きな行動につながる」という原理です。
いきなり大きなことをしようとしても、なかなか行動できずに、頭の中で消滅して終わってしまいます。
もしくは、行動できたとしてもエネルギーを使い過ぎて回復するのに時間がかかってしまい挫折につながります。
棒高跳びのように1つの大きなハードルを飛び越えるよりも、
ハードル走のように小さなハードルをたくさん飛び越える方が楽なんです。
そんなイメージですね。
頭で考えるだけではこの世に存在しないのと同じだけども、メモすることで始めて頭の中が形になるんです。
せっかく頭に思い浮かんだことをそのままにして消えてしまうのはもったいないですよね?
メモするという最初の一歩を踏み出せれば、次の行動につなげることができます。
どれだけ、頭で考えていても、書いたり口に出さないと、考えていないのと同じです。
目標をメモすれば、次は腕が一本動き出す。
腕が動けば、足が動き出します。
資格勉強をなかなか始められない時も、ペンを持って書き始めさえすれば、
いつの間にか30分、1時間過ぎているような感じです。
僕がカウンセラーになりたいと思ったとき、僕には無理と何度も諦めていたんです。
なぜかというと人と話すのが苦手だったからです。
そんな人間がカウンセラーは無理だろうと・・・
でも、それこそ最初から大きな目標を設定しすぎていたんです。
いきなり人と会ってカウンセリングするということは僕にとっては棒高跳びのようにかなりハードルの高いものだったんです。
じゃあどうするの?と自問してスモールステップに基づいて考えてみました。
スモールステップに当てはめると、まずは人と会わずにメールやブログでカウンセリングを行えばいいんだ!ということに気が付いたんです。
文字によるカウンセリングに慣れたら、
次は電話や音声によるカウンセリング、
最終的に直接相手と会ってカウンセリングする。
「あれ?これならできそうな気がする・・・」
という不思議な現象が起こります。
だから僕は目標を再び立て直すことができました。
稼いでいるアフィリエイターやコンサルタントの方はこのスモールステップをうまく取り入れているなあと思います。
自分自身ではなく、お客さん対してうまく使っています。
僕が最近つい登録してしまった無料プロジェクトがあるのですが、メルマガではなく、主にLINEやフェイスブックを使って動画や連絡が来ます。
積極的にどんなことでもいいから感想や返事を送ってくださいと勧めてこられます。
ステップ1.最初は「いいね」ボタンだけ押させる
ステップ2.いつの間にか感想を書くようになっている
ステップ3.最終的には実際にセミナーに参加するだけの行動力が身についている
こんな感じで、うまくスモールステップを取り入れています。
「来週の北海道のセミナーに参加してください」
行動力の低い人がいきなりこんなことを言われたらどうですか?
かなり心の負担なってしまいますよね?
けれど、いくつものスモールステップを乗り越えて行動力が身につけば、負担にならないんです。
高額なお金だけ払わせておいて、いきなり大きな行動を起こさせて、参加者がついてこれないようなやり方をする方もいると思います。
ついてこれないのは参加者に行動力がないからだ!と言ってくる方もいるようです。
成功できないコンテンツを売りつけて、成功できないのはあなたに行動力が無いからですという作戦でしょう。
その点を考えると、今回僕が参加したプロジェクトを運営されている方は、参加者の教育を行って、最後までついてこられた人にだけ、有料商材を提供することを考えているのだと思います。
その有料商材についてこられるだけの実力がある人は、最後まで残れる仕組みになっているんだと思います。
本当にお客に成功させる気がある人は、有料商材に適性のある人にだけ売るようにされています。
テストを行って目標点に到達できなかった人には商品を売らないという人もいらっしゃいます。
そのおかげで、その教材を買ったほとんどの人が成果を出されているようです。
成果を出すだけの行動力がある人だけに売っているからですね。
あなたもスモールステップの重要性はお分かりいただけたでしょうか?
まずは自分の目標の達成のためにスモールステップを考えてみましょう。
では手始めに、目標をメモに書いてみましょう。
メモすらできないとなると、もはや行動力は絶望的です。
もう諦めるしかありません。
・・・なんて言われると、絶対行動してやる!という気持ちになりますよね?
メモすらできないなんていう人はいないと思います。(手が動かなかったら別ですが・・・)
どんなことも、簡単なことから始めればうまくいきます。
車の運転だって、アクセルを踏めば進む、ブレーキを踏めば止まるという簡単なことを最初は覚えるだけでいいですよね?
最初からこの鉄の塊を50キロも出して運転することを考えると恐ろしく感じますが、最初からそんなことをさせられるわけではありません。
もっと最初に戻ると、車のドアの開け方や車の乗り方、降り方という簡単なところから始まるはずです。
どんな難しく思える事も、分解して簡単なところから始めればいいんです。
超難しいと思うことがあれば、超簡単に分解してしまいましょう。
PS.
僕が何か勉強するときは、書店に行って本を選ぶのですが、
選び方は中身よりも、本の薄さを重要視します。
薄い方が短時間で勉強できますし、簡単なんです。
薄い本を読み終われば、次も同じような薄い本を読むようにします。
最初から、「○○マスターガイド」と書かれた分厚い本を買っても、
それだけ細かく書かれているのですから、難しいと感じてしまいます。
特にビジネス書であればまずは「まんがで分かる○○」という簡単な方から読み始めます。
とにかく簡単で楽なものから手をつけていくように心がけています。