「辞めたいのに働かされる」
これは僕たちのことですよね
では、「働きたいのに辞めさせられる」
これは誰のことでしょうか?
それは定年を迎えた人です。
いやいや、定年を迎えたんだからもう働きたくないはずでしょう?
と思われるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?
今の僕たちからすると、定年まで働くことすら嫌ですが、
実際に定年まで働いてみると今と全然違う考えになっているかもしれませんよ。
今から会社に40年間くらいどっぷりと漬かってしまうわけですから・・・
会社に雇われるということがどんなことなのか?
今回はそれを一緒に考えていきましょう。
考えてみてください。
40年間も会社で働いたら、65歳で定年になって「明日から来なくていいよ」と言われて、「わかりました」とすんなり辞めることはできますか?
「まだ働けるし、若い人にも絶対に負けない」
「もう少しで、役員になれるからもっと働きたい」
そんな風に思っているかもしれません。
けれど、どれだけもっと働かしてほしいと頼み込んでも、
辞めさせられてしまいます。
会社からすると、年功序列で給料がかなり上がった人は邪魔なのかもしれません。
むしろ定年という制度がないと、仕事ができないのに給料だけ高い人がずっと働き続けることになってしまいますよね?
残念な真実ですが、仕事は自分のものではありません。
仕事はあくまでも会社のものですよね?
例えば商品管理ツールを使った仕事をしていると、
その商品管理ツールは会社のものです。
パソコンだって会社のものです。
決して自分の私有物ではありませんよね?
調理師やパティシエが使っている調理台、器具、材料どれもが会社のものです。
作業者が来ている制服だってそうです。
それらのことを会社を辞めてから気づくんです。
僕は会社に雇われていただけなんだと
どれだけ長く働いていようが関係ありません。
定年以外にも雇われていると実感する機会はあるはずです。
出向や移動を命じられたとき。
会社の都合で引っ越しさせられるなんておかしいですよね?
仮に、会社の中で仕事を新しく生み出しても、それは会社のものです。
どれだけ成果を出しても、それは会社の成果になります。
あなたがどれだけ会社を辞めるまで必死に仕事をやってきても、
新しい人が引き継いでしまえば、その瞬間からあなたのものではなくなります。
賃貸住宅と同じようなものですよね。
あなたが何年そこに住んでいようが、引っ越したら別の人が自分が最初からそこに住んでいたような顔でいる。
レンタルビデオも、レンタルサーバーも、レンタカーも返すときに自分のものではないんだということに気づかされます。
当然ですよね?
リスクやコストが少ないかわりに、僕たちに所有権はないのですから。
つまり仕事も会社からレンタルしているだけなんです。
入社して任された仕事をすると、会社から給料として支払われます。
つまり、会社で仕事をしたら自分への収入が絶対に発生するのです。
ネットビジネスを自分で立ち上げた時は、当日からお金が発生するなんてことはほとんどないですよね?
だから、会社で働くということは、収入が発生しないというリスクが無くなるのです。会社が倒産寸前であれば別ですが…
しかし、レンタルといっても返した瞬間にすべて失うわけではありませんよね?
レンタルビデオを見た記憶は残りますし、
レンタルサーバーで運用していたブログのデータもバックアップできますし、
レンタカーで旅行した経験も消えません。
では仕事を辞めた時(返却したとき)はどうでしょうか?
自分の知識と、技術は残りますよね?
パソコンの技術や、接客術、営業術など…
しかし、よく考えてみてください。
その知識と技術は定年後の生活に役に立ちますか?
自分の息子や孫への自慢話に使いますか?
パソコンの技術はパソコンが必要ですし、
接客術はお客さんがいないと使えない
営業術も取引先が存在して初めて機能します。
その知識と技術がその会社でしか使えないものであれば悲惨ですよね?
つまりその会社でしか使えないということは、会社を辞めた瞬間に自分には何も残らないのと同じなのです。
マンションを購入するような感覚で、仕事も購入してずっと自分のものにできればラッキーですが、仕事は購入できませんよね?
その会社が長年磨いてきた仕事を他人に売り渡すなんてことできませんよね?
やっと稼げるようになったブログアフィリエイトやビジネスシステムを他人に売り渡すのと同じですよね?
しかし、自分で始めたネットビジネスは当然自分のものです。
僕がネットビジネスのなかでもアフィリエイトを一番おすすめしているのは、安心できるからです。
収入的な話ではなく、所有権という揺るぎないものがあるからです。
どの記事もすべて情報という形で残ります。
手段で稼ぐネットせどりや、株式などはあくまでも、お金の流れる川から自分の田んぼにお金を流し込んでいるだけです。
川の流れが変わってしまうと、田んぼに水が来なくなる可能性もあります。
けれど、アフィリエイトは自分からお金が湧き出る泉を作り出していることになります。
お金が湧き出る泉があればお金の川なんていくらでも作ることができます。
(参考記事:アフィリエイトは実は安定した稼ぎ方なのでは?)
今現在、会社の仕事を自分の持ち物のように考えている人は要注意です。
中には、これは自分のものだから誰にもやらせないと考えているかもしれません。
職人さんならば技術的にその人にしか出来ない仕事があるかもしれません。
けれど、会社に命じられれば簡単に他人の手に渡ってしまいます。
僕が今働いている会社の社長によく言われる言葉があります。
「この会社で役に立つスキルを磨くのではなくて、社会人として役に立つスキルを磨け。そうすればどの会社でも役に立つ。」
まさしくその通りです。
自分のお店の商品の値段を覚えても意味がない
取引先の電話番号を覚えても意味がない
その会社でしか使っていないツールを完璧に使いこなせても意味がない
社会は、僕たち労働者が仕事を自分のものにすることを許さないのです。
エクセルやワードを覚えろ
商品管理の仕組みを覚えろ
問題の改善手順を学べ
お客さんの心を見抜けるようになれ
社会は僕たちに、どの仕事をやっても、どの会社にいっても、即戦力になって社会を効率よく回せる歯車人間でいてほしいのです。
もう一度言いますが、雇われている以上、今の仕事は僕たちのものではありません。会社から借りているだけなんです。
定年になった瞬間に今まで自分のものだと思っていたものがすべて失われるのです。
だからこそ、レンタルではなく、自分で自分のビジネスを持つ必要があることがお分かりいただけると思います。
自分のビジネスを持ちたいと思った方は、こちらの記事も読み進めてみてください。(オススメ記事:給料なんてどうでもよくなってきた)
PS.
逆に考えると、僕たちの労働力も会社に貸し出しているという考え方もできます。
定年が労働力の返済期限と考えることができます。
僕たち自身、会社の一時的な資産として労働力を貸し出しているわけです。
給料は月額のレンタル料金ということになります。
僕たちが会社から仕事をレンタルしているのか?
それとも会社が僕たちから労働力をレンタルしているのか?
どっちなんでしょうか?
定年というのは僕たちが会社から解放されるためにあるんでしょか?
それとも、会社が邪魔な労働者を辞めさせるためにあるのでしょうか?