さて、前回の続きです。
自分で自分にご褒美を与えてやる気を出す方法について詳しくお話しします。
もちろん前回説明した通り、このやる気の出し方が一番合う人とそうでない人がいますので、一度試してみて、微妙だと思ったらあなたには合わないのかもしれません。
もし、「これなら俺にもできる」と思うのであれば、試してみて下さい。
5分ほど頂ければ、あなたが今やっている作業、仕事のやる気を引き出すことができるでしょう。
ご褒美というのは行動した先にあるメリットです。
仕事であれば、働いた先に給料というメリットがあります。
当然、給料がもらえないのに働くなんて人はいませんよね?
でも、ボランティアにやる気を出している人もいますよね?
その人たちは”人の役に立てる”とか、”就職で有利になる”とかお金以外のメリットがあるから、やる気を出して行動できるんです。
単純に”楽しいから”という理由でもメリットになります。
つまり、続けられる行動というのはメリットが大きく関係してきます。
メリットがあるから、やる気が出るから繰り返し続けることができます。
大変なことでも続けられるんです。
「この行動をするとこんなご褒美がある」ということを頭に覚え込ませれば、ある程度、壁があっても乗り越えようとします。
これを「行動が強化された」というのですが、それはまた今度お話しします。
こんな感じで、すぐに努力した効果が出てメリットが得られればやる気が出て、また同じ行動を繰り返すようになります。
しかし、この記事を読んでいるあなたは、なかなか成果が出ずに悩んでいらっしゃるかもしれません。
あなたが会社を辞めるために、努力していることがあっても、なかなかメリットを感じることができないのではないでしょうか?
アフィリエイトやネットビジネスで多少報酬があればそれがメリットになるかもしれません。
しかし、始めたばかりで成果が全然でないのであれば、メリットがゼロですよね?
独立や起業はすぐに成果が出るわけでもないですし、
会社を辞めることができるというのは最終ゴールなので、それまでやる気は続きません。
だからこそ、自分でご褒美を作りましょう。
自分がやろうとしている行動に対して、メリットが感じられないのであれば、
行動したときに自分に対してご褒美を作ってしまえば、そのご褒美がメリットになるのです。
では、どんなご褒美が良いのでしょうか?
仕事であれば、電話に10回出たら、コーヒーを飲んでもよいなど、
行動の回数を条件にして、達成できたら自分にご褒美を与えます。
この方法は行動に全く関係ないこともご褒美にできるので、
難しく考えなくてもよいです。
回数が少ないものであれば、この会議が終わったら少し高めの弁当を買いに行く、など、行動するたびにご褒美を作っておいてもよいのです。
この方法を使えば苦しいこと、楽しくないこともご褒美があることで、
やる気が出てきます。
ただ重要なのは、ご褒美は自分がメリットだと感じられるものにしましょう。
本をあまり読まないのに、この勉強が終わったら本を買いに行こうなど、
自分があまりうれしくないご褒美は行動を強化することができません。
英語の勉強が嫌いな学生に、「英語のテストで80点以上取ったら英語の参考書をプレゼントします。」なんて言っても、その学生はやる気なんて起きませんよね?
僕の場合だと、文房具が好きなので、記事を20件投稿したら、
好きな万年筆を1つ買ってもよいというご褒美にしています。
年に数回しか行動する機会がない場合は、「練習した」回数を条件にするのもありです。
・年に数回の会議に向けて準備した書類の枚数
・プレゼンテーションを練習した回数
・アイデアを考えた数
など
このご褒美の条件で大切なのは、成功したかどうかではなく、実行した回数です。
ネットビジネスで成果が出るまでは、何もご褒美が無い状態です。
成果がでたら・・・という条件ではいつまでたってもご褒美が与えられないので、
ご褒美を設定している意味がなくなります。
なので、ご褒美の条件は「○○した回数」にすることで、比較的簡単にご褒美が手に入り、行動が強化されます。
・ブログに記事を投稿した回数が10回、20回になるたびに、自分にご褒美を与える
・教材で勉強した時間に応じて、自分にご褒美を与える。
などなど
独立や起業は孤独なもので、身近な人はほとんど助けてくれません。
何をおかしなことをしているんだと言われるだけです。
独立を目指して頑張っていると言っても、誰も褒めてくれません。
今日ブログをアップしました・・・と言っても、誰も褒めてくれません。
だから本来誰かに褒められることでやる気がアップする人は、
本領発揮できませんよね。
あなたが褒められてやる気がアップするタイプであれば
「自分へのご褒美」は効果が絶大です。
いずれ、読者も増えて感謝のコメントも増えてくるとそれがご褒美にもなりますので、それまでは、自分で自分にご褒美を与えてやる気を無くさないようにしましょう。
人の役に立って、人を楽しませることができる記事を書くことができるようになれば、それだけで達成感を得られるようになります。
そうなってくると、もうわざわざ自分でご褒美を作る必要はなくなります。
他にも「やる気のポイントカード」「やる気のクーポン」などいろいろ方法がありますが、またの機会に紹介します。
今のあなたのやっていることに、達成感を感じることができるのであれば、わざわざご褒美を自分で作る必要はありません。
なので、こんなやる気の出し方もあるんだよ、ということを頭の片隅にでも置いておいてください。
今の会社で働くのが辛いと感じるのであれば、この方法でやる気を出して、辞めるまでのつなぎとして試してみてください。
電話対応の回数、クレーム対応の回数、書類の作成枚数、出張回数などなど、今の仕事で辛いことがあれば、それをこなした回数に応じてご褒美を設定しましょう。
しかし、僕はあなたにいつまでもつらい仕事を続けてほしくありません。
辛い仕事にずっと耐える方法として使うのではなく、辛い仕事を一時的に耐える方法として使っていただきたいです。
PS.
このやる気の出し方に出会った理由が、
もともと僕も全くやる気のない人間だったからです。
何か新しいことをするのも面倒だし、新しいことをしてもすぐに挫折する。
本すら読むのが面倒でした。
やる気のなさの塊でした。
そんな自分を変えるために読んだのが、やる気を出すための行動心理学の本でした。
本すら読むのが面倒だったのにもかかわらず、最後まで真剣に読んでいました。
人生を変えてくれる本というのは出合った時に分かると言いますが、
この時、この本を今最後まで読まないと一生後悔するかもしれない!
と感じました。
競争が苦手だし、自分を追い込むのも苦手な僕でも自分にご褒美を与えるという方法はやる気を引き出すのにすごく効果的だったんです。
僕の行動力、やる気のルーツはこの行動心理学の本でした。
今回の記事があなたのやる気アップにつながれば幸いです。